ランディングページとインターネット広告
「ウェブマーケティングは以前からあるが、効果があまり良くないからランディングページを改修しよう。」
「ランディングページは用意しているが、ページへの流入数があまり伸びない・・・」
クライアント様と話しをしている中で、このような相談をよく受けることがあります。
ウェブマーケティングを進めていくうえで、切っても切り離せないのがこの
ランディングページとインターネット広告の関係ではないでしょうか。
実はランディングページとインターネット広告の関係は、非常に重要な関係で、どちらか一方だけを考えていけば良いというものではなく、ウェブマーケティングの両軸として考えていく必要があります。どちらか一方しか改善できていないのであれば、もしかするとウェブマーケティングを進めていく上でPDCAのスピードが低下しているかもしれません。
今回はそんなランディングページとインターネット広告の関係について、インターネット広告から見たランディングページとランディングページから見たインターネット広告という、それぞれの立場から見て考えてみたいと思います。
目次
1.インターネット広告から見たランディングページとは
インターネット広告の運用にとってのランディングページとは何なのでしょうか。
まず、インターネット広告にとってのランディングページとは2つの意味合いがあることについて抑えておく必要があります。
◆リンク先という意味でのランディングページ
実はインターネット広告だけでなく、ウェブマーケティングにおいて、ユーザーの検索結果やブログサイトなどのリンク先のクリックの結果で、最初に訪れるウェブページのことを「ランディングページ」といいます。
“ランディング”とは着地という意味です。ですので、ユーザーが企業のサイト内で最初に着地するページがランディングページということになります。
特に、インターネット広告では、ユーザーが広告をクリックした際に遷移するためのウェブページが必要です。インターネット広告で呼び込んだユーザーを、最初に「着地させるためのページ」ですので、このリンク先に設定するウェブページのことを「ランディングページ」と呼んでいます。その為、インターネット広告の側から見れば、コーポレートサイトのTOPページや、特定の商品ページ、はたまた、申し込み用のフォームページであったとしても、広告のリンク先に設定されているページは「ランディングページ」ということになります。
ですので、インターネット広告の代理店の方が「ランディングページ」という場合には、縦長の形状をしたウェブページを指しているのではなく、単純にリンク先のURLを指している場合が多くあります。
◆ユーザーにコンバージョンさせるためのランディングページ
ランディングページのもう一つの意味は、サイトを訪問したユーザーに対して何らかのアクションを起こさせるための要素を機能的に詰め込んだウェブページのことです。サイト制作などの観点からすると、「ランディングページ」とは、この狭義の意味合いでの「ランディングページ」を指すことが多いです。
特に、この狭義の意味合いでのランディングページでは、商品の購入や資料請求などのユーザーのアクションを目的としています。この目的のことをコンバージョンといい、狭義の意味合いでの「ランディングページ」では、コンバージョン率(CVR)を重視したページの設計となっています。
【コンバージョン率の計算式】
CVR = コンバージョン達成したユーザー数 ÷ ランディングページを訪問したユーザー数
◆インターネット広告に欠かせないランディングページとは
インターネット広告の視点から見たランディングページは、コンバージョンというウェブマーケティングの目的を達成させるために欠かせないものとなっています。
インターネット広告では、検索連動型広告にしても、ディスプレイ広告にしても、広告配信の対象となるターゲットユーザーを絞り込んで配信しています。ターゲットを絞り込んで広告を配信していたとしても、そのランディングページの設計が曖昧で、なかなかコンバージョンに結び付かなければ、折角の広告配信を無駄にしてしまうことになりかねません。
逆に、コンバージョン率(CVR)の高いランディングページであれば、広告の効果も相乗的に高めることが出来ます。
2.ランディングページからみたインターネット広告とは
それでは、ランディングページ側の視点から見た、インターネット広告とはどのようなものなのでしょうか。ランディングページを制作した際によく聞く悩みが、ランディングページを公開してからの流入設計です。
本来、どのようなユーザーをどのような経路で呼び込むかということを考えてから、ランディングページを設計していくべきではありますが、流入設計をしっかりと考えていないままランディングページを制作してしまったというケースも少なくありません。
このような場合、いざランディングページを公開したとしても、なかなかユーザーに訪問してもらえず、なかなか、効果を実感できないということが良く起こり得ます。
このような時、インターネット広告を活用することで、ランディングページを見てほしいユーザーを効率的に呼び込むことが出来ます。インターネット広告は、ランディングページにとって、良質なユーザーを効率的に呼び込むための集客ツールの1つといえます。
3.インターネット広告の種類
ここでは、ランディングページにユーザーを呼び込むためのインターネット広告にはどのような種類のものがあるのかを簡単にご紹介したいと思います。
◆広告手法その1:検索連動型広告(リスティング広告)
検索連動型広告(リスティング広告)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでユーザーが検索した際に、その検索結果の画面に広告を配信できる媒体です。ユーザーは欲しいものや知りたいことを検索エンジンで検索します。検索連動型広告では、ユーザーが検索する語句をターゲティングすることが出来るので、ユーザーのニーズが高い状態でランディングページを訪問してもらうことが可能です。
ユーザーが欲しいもの・知りたいことと、ランディングページで伝えたいポイントの関連性を高めることができ、コンバージョン率を高めることが出来ます。
◆広告手法その2:ディスプレイ広告のリマーケティング広告
リマーケティング広告は、一度ウェブサイトを訪問したことのあるユーザーに限定して広告を配信するディスプレイ広告の配信メニューの1つです。ウェブサイトに訪問したことのあるユーザーは既に商品やブランドに関する知識を持っているため、まだ何も知らないユーザーと比べ、コンバージョンを達成する確率が高くなると考えられます。
リマーケティング広告では、ユーザーが訪問したページと同じページに再びユーザーを訪問させることもできますし、訪問したページとは別のランディングページを指定することも可能です。例えば、コーポレートサイトなど汎用性の高いウェブサイトに訪問したユーザーに対して、コンバージョン率の高いランディングページに再び呼び込むことで、マーケティング全体のコンバージョン効率を高めていくことが出来るかもしれません。
ただし、リマーケティング広告を配信するためには、事前にウェブサイト内に《タグ》を設置する必要がありますので、競合のウェブサイトを訪れたユーザーをリマーケティングするということはできません。
◆広告手法その3:属性情報を基にしたターゲティングのFacebook広告
例えば、既存のマーケティングの中で、年齢や性別など顧客の属性データが把握できる場合、その属性のユーザーに広告配信をすることで、新規の見込み客に対して効率的に広告配信をすることができます。
Facebook広告は、その高いターゲティング精度が特徴の広告媒体になります。Facebookではユーザー自らが、年齢や性別を登録するため他の広告媒体と比べて、高い精度でターゲティングすることが可能になるのです。
ランディングページを設計する際は、ターゲットユーザーの属性に合わせたテイストにすることで、親近感を持たせ、コンバージョン効率を高めることが出来ます。
画像は、同じ訴求内容のランディングページをターゲット層に合わせテイストを変えたとこで、CVRが改善したという事例になります。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ランディングページとインターネット広告はウェブマーケティングの両軸です。ウェブマーケティングを成功させていく為には、ランディングページの改善、インターネット広告の運用を両方の視点から進めていく必要があるでしょう。
どんなにインターネット広告の運用が優れていて、良質なユーザーを呼び込むことが出来たとしても、そのリンク先となるランディングページの設計が曖昧では、ユーザーはなかなかコンバージョンをしてくれないはずです。
逆に、優れたランディングページであったとしても、その流入設計をしっかりと考えていなければ、公開したとしてもユーザーに訪問してもらえず、その効果を得ることが出来ないでしょう。
ランディングページとその流入設計であるインターネット広告の効率化にお悩みの際は是非ご相談いただければと思います。
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