ざっくり聞きます。正直、ウェブサイトへの集客できていますか?
皆さんの中には、ウェブマーケティングを担当されていて、新たに始めたサービス向けのランディングページの作成や、コーポレートサイトのリニューアルなど新規の立ち上げに携わった方もいるかもしれません。
既存の自社サイトの運用だけをしていると、日々、ユーザーがサイトに訪れてくれることが当たり前になってしまい、見落としがちになってしまいますが、自社のコーポレートサイトやサービスのランディングページに「どのようなユーザーを呼び込むのか」というウェブ集客の部分は、マーケティング施策全体にとって非常に大切な部分といえます。
特に、新規に始めたサービスなどの場合、市場での認知度が低いため、流入経路を考えないと、全くユーザーに見てもらえないなんていうことも起こりえます。
「ウェブ集客って、サイトを公開するだけで本当にいいの?」
「新しいサービスのランディングページを制作したけど、次に何をすれば・・・」
「ウェブサイトに興味のありそうな質の高いユーザーを呼び込みたいけど・・・」
なんて考えている方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
1.Web集客とは
ウェブ集客とは、折り込みチラシや、ポスティングなどの従来の集客方法に対し、インターネットメディアを使って集客をすることを言いますが、インターネットが普及するとともに、かつてのように、ホームページやブログをインターネット上に公開するだけでは、満足な集客を得られなくなってきています。
その為、新たにウェブサイトを公開したとしてもそのサイトに「どのようにユーザーを呼び込むのか」という集客方法を別途考えていく必要が出てきました。
このコラムではウェブ集客を、インターネットメディアを活用した集客方法という広義の意味ではなく、『特定のサイトにユーザーを集める』という狭義の意味として考えていきたいと思います。
Web集客でよくある誤認
ウェブマーケティングを実践していく中で、よく起こりがちなケースが、ウェブサイトサイトやランディングページを作成しただけで終わってしまうケースです。実はこれは山奥にポツンと茶店を出店した様なものです。
どんなに良い商品、良いサービスがあったとしても、お客様が来なければ何の意味もありません。これはインターネットの世界でも同じことが言えます。特に、新たに始めたサービスなどはまだ市場の認知度も低いことが多く、待っているだけではユーザーはサイトを訪問してくれません。その為、どうやってユーザーにサイトを訪問してもらうかというウェブ集客を考えていく必要があります。
2.Googleアナリティクスのデータを使って流入元を分析
ウェブ集客の設計を考える際には、サイトへの流入経路はどのようなものがあるのか、基本的な流入経路をしっかりと理解する必要があります。それでは、インターネット上でユーザーがサイトへ流入してくる経路にはどのようなものがあるかを見ていきましょう。
Googleアナリティクスではデフォルトのチャネルグループとして下記のような流入元が設定されています。
◆organic:自然検索
もっとも一般的な流入経路です。ユーザーが検索エンジンを使って検索した検索結果より流入します。
※広告枠ではない検索結果。自然検索からの流入を増やすためには自然検索結果の上位に自社サイトを掲載させる必要があります。このための対策はSEO対策(Search Engine Optimization)と呼ばれています。
今や、「ググる」という言葉が存在することからも分かるように、検索するというアクションが一般的な行動になっています。その為、検索結果に上位表示させるためのSEO対策が重要ではあるのですが、掲載順位を上げるには時間がかかりますので、長期的な施策として取り組む必要があります。その為、自然検索からの流入に任せているだけではウェブ集客の対策は不十分といえます。それを補完する流入経路を併せて考えていく必要があります。
◆cpc:検索連動型広告(リスティング広告)
ユーザーが検索エンジンを使って検索した際に、その検索キーワードに基づいて表示される広告です。自然検索の検索結果より上部にある広告枠に表示されます。広告の費用の発生が、広告のクリックごとになるので、Cost per Click (cpc)と呼ばれています。自然検索の上位掲載を狙うSEO対策の場合、効果を得るまでに時間がかかってしまいますが、リスティング広告は広告の入札単価に基づいて掲載順位が決まるため、ユーザーの流入経路確保に即効性があります。
◆display:ディスプレイ広告
他のサイトやブログに表示されるバナー広告からの流入になります。
◆social:ソーシャルネットワーク
FacebookやInstagram、Twitterなどのソーシャルネットワークからの流入になります。現在、日本だけでもFacebookのアクティブユーザーは2,400万人、Instagramは2,000万人、Twitterは4,500万人いるといわれ、多くのユーザーがソーシャルネットワークを利用しています。また、最近ではマーケティングの観点からも、「口コミ」や「シェア」を重要視するようになっておりますので、ソーシャルネットワークの活用は欠かせないものになっています。
◆referral :参照
他のサイトやブログの参照のリンクなど、外部のサイトからの流入になります。
◆mail :メール
メルマガからのリンクになります。メルマガや会員向けのメール配信などは、オウンドメディアとして考えられ、既存顧客の掘り起こしに重要な施策となります。
◆direct:ノーリファラー
URLを直接打ち込んで流入してきた場合や、登録しているブックマークからの流入などになります。
3.ウェブ広告による流入設計
上記の流入経路のうちSEOに次いで重要なのが検索連動型広告(リスティング広告)です。リスティング広告では自然検索と同じ検索結果に表示されるため、効果が出るまでに時間を要するSEO対策を補完することが出来ます。
また、ユーザー自身が入力する検索キーワードに基づいて広告の配信を調整できるため、ウェブサイトの内容に興味関心の高そうなユーザーを連れてくることが出来ます。
多くのユーザーにサイトに訪れてほしいと考えている場合でも、広告費をかけてがむしゃらにユーザーを連れてくるだけでは、最終的なマーケティング目標は達成できません。いかにサイトに興味のありそうな優良なユーザーを連れてくるかが、ウェブ集客の大事なポイントとなります。
自社のサイトの内容に興味がありそうなユーザーを効率的に流入させるためにはペルソナマーケティングが有効です。商品やサービスに興味のありそうなユーザーのペルソナ設定することで、ペルソナの行動パターンにあった流入設計を考えやすくなります。
4.アクセス解析ツールの活用
実際にサイトが公開され、流入が計測されるようになったら、アクセス解析ツールを用いて、効率的なウェブ集客が出来ているか、定期的に確認するとよいでしょう。Googleアナリティクスでは
「どれくらいのセッションがあったのか」
「どれくらいの滞在時間があったのか」
「どれくらいのユーザーが目標(コンバージョン)まで到達したのか」
などを流入経路ごとに確認することが出来ます。これらの数値を分析して、より最適なウェブ集客ができるようPDCAを繰り返し実践していきます。
5.まとめ
いかがでしょうか。インターネットが社会的なインフラとなった今では、ホームページを公開するだけで効果があったという時代は終わってしまったといえるでしょう。
ウェブ集客を考えることは、ウェブマーケティングを成功させるために最も基本的なことです。優良なユーザーをどう呼び込むか、ユーザーにどう自社のサイトを知ってもらうのか。ウェブ集客というと難しいことのようにも見えますが、改めて考えれば、これらはかつて折り込みチラシやポスティングなどで実践していた集客の部分になります。
新しくウェブサイトを立ち上げたり、新しいサービスのランディングページを作成したりする際に、そのウェブ集客について困ったときは、是非ご相談いただければと思います。
-
2020.12.25サイト分析改善
ランディングページのABテストで必要な3つのポイント!
-
2020.1.7サイト分析改善
Googleアナリティクスでサイト分析をする前に!抑えておくべきセグメントという考え方
-
2019.9.26サイト分析改善
ランディングページの解析をするために必要なパラメーターとは
-
2020.2.14サイト分析改善
広告とランディングページの相互ブラッシュアップの考え方