Facebook広告の3つのターゲティング手法と特徴
【ターゲティング(ターゲッティング)】
商品(サービス)を市場に投入する際に、市場の細分化(マーケットセグメンテーション)を行った後、その市場に対してターゲットを絞ってマーケティングを展開すること。
Web広告業界でもよく使われる「ターゲティング」という言葉。
ターゲティングが的確に行われていなければ、「誰のためのものなのか」といった訴求を明確にすることができず、広告効果がなかなか出ないなんてことも多々あります。
ところで、皆様は「Facebook広告」はご存じでしょうか。
広告運用をご担当されている方であれば知らない方はほとんどいないと思います。
日本国内で、月間2,600万人ものアクティブユーザーを持つSNS「Facebook」上で広告配信をすることができるFacebook広告ですが、その高いターゲティング精度やリーチ数の多さが特徴的で、活用されている企業様も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、広告媒体の中でもターゲティング精度が高いとされる「Facebook広告」で利用できる3つのターゲティング手法についてご説明させていただきます。
これからFacebook広告を始める方やターゲティングについてお悩みの方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
目次
1.Facebook広告とは?
Facebook広告とは、世界で月間28億人、日本国内では月間2,600万人のアクティブユーザーを持つ巨大なSNS「Facebook」で配信することができるSNS広告です。
Facebook広告を利用することで、以下の4つの掲載先へ広告を配信することができます。
・Facebook
・Facebook傘下のSNS「Instagram」
・Facebookユーザー同士がリアルタイムでやり取りできるメッセージアプリ「Messenger」
・Facebook社と提携しているスマホアプリ・サイトで構成されたネットワーク「Audience Network」
特に「Instagram」は日本国内で月間3,300万人のアクティブユーザーがおり、Facebookを超える規模のSNSとなっています。
また、「Audience Network」ではグルメレビューサイトの「食べログ」や日本最大級のビジネスニュースサイト「東京経済ONLINE」などが提携先となっております。
これらを横断して広告が配信できることもFacebook広告の大きな魅力の1つです。
2.3つのターゲティング手法
Facebook広告では、3つのターゲティング手法が用意されており、ターゲットの属性に合わせてリーチする範囲を設定することで効率よく広告を配信することが可能になります。
◆コアオーディエンス
コアオーディエンスとは、Facebook利用者の登録情報を活用して地域や年齢・性別などのデモグラフィックデータ、興味関心などの条件を元にリーチする範囲を指定し、広告配信のターゲットを絞り込む手法です。
以下の条件で範囲を絞り込むことができます。
コアオーディエンスでは、「基本設定」と「詳細ターゲット設定」という2つの設定に分かれており、これらを掛け合わせることでより具体的にターゲット層を絞り込むことができます。
◆カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスとは、既存の顧客データやサイトの訪問履歴、モバイルアプリの利用状況などを活用して、ターゲットを絞り込む手法です。
自社が持っている顧客データや自社サイトに訪問したユーザーに広告配信をすることで、既に自社のビジネスを知っているユーザーにリーチすることが可能となるので、高い費用対効果が期待できます。
カスタムオーディエンスには以下の4つのタイプがあります。
➀カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス
自社の顧客データをFacebookにアップロードすることで、リーチしたいオーディエンスに広告を配信することができます。
②webサイトカスタムオーディエンス
Facebookピクセルタグを自社サイトに設置することで、Facebookユーザーとwebサイトにアクセスしたユーザーを照合し、サイトにアクセスしたユーザーに対して、Facebook内で広告を配信することができます。
③モバイルアプリカスタムオーディエンス
Facebook SDK(ソフトウェア開発キット)を利用して、アプリをダウンロードしているものの、可能なアクションを実行していないユーザーをターゲットとして、広告を配信することができます。
④エンゲージメントカスタムオーディエンス
Facebookが提供するアプリやサービスの中で自社コンテンツに対してアクションを起こしたユーザーをターゲットとして広告を配信することができます。
さらに後述いたしますが、上記のカスタムオーディエンスを用いて「類似オーディエンス」を作成することもできます。
◆類似オーディエンス
類似オーディエンスとは、既存の顧客と共通の特徴を持つユーザーへ広告を配信するターゲティング手法です。
上述したカスタムオーディエンスや、自社の顧客データを利用することで、その顧客と共通の情報や興味・関心を持っているユーザーを探し出し、広告を配信することができます。
カスタムオーディエンスが既存顧客への再アプローチを行うのに対し、類似オーディエンスはその既存顧客に似た、見込みの高い新規顧客へアプローチすることができます。
ただし、類似オーディエンスの元になるデータが100人以上でなければ類似オーディエンスは作成できないので注意が必要です。(Facebookでは500人以上のデータが推奨されています。)
3.他とは違うFacebook広告のターゲティング精度
冒頭でFacebook広告は、大きく分けて4つの配信先と3つのターゲティング手法で広告を配信することができるとご説明いたしました。
ですが、利用者数は違えどGoogle広告やYahoo!広告、LINE広告などweb広告の各媒体でも同じように複数の配信先と複数のターゲティング手法が用意されています。
ここでは、Facebook広告が優れているといわれる理由である「ターゲティングの精度」についてご説明させていただきます。
◆ユーザーの登録プロフィールが細かく設定されている
Facebookの大きな特徴として挙げられるのが、実名登録制をはじめとした細かなプロフィール設定ができる点です。
基本的なプロフィール情報(年齢・性別・地域など)や勤務先、趣味まで登録することができます。
また、興味のあるコンテンツ(いいねやシェアをしたもの)やユーザーが訪れた場所まで情報として収集されています。
◆Facebookアカウントでソーシャルログインできるサイトやアプリが多い
ECサイトをはじめ、会員基盤を持つwebサイトやアプリでは、新規登録時の会員情報入力作業が簡素化され、会員登録率が改善するという理由からソーシャルログインが普及しています。
そのような背景からFacebookアカウントを利用してソーシャルログインするユーザーが多くいます。
また、ユーザーが異なるデバイス(スマートフォン、PC、タブレット)でサイトにアクセスした場合、デバイスごとにcookieが保存されるため、情報が断片的にしか取得できずユーザーがどのような情報を閲覧しているのかわかりません。
そのような場面でもFacebookアカウントを用いてログインしていればユーザーの情報を横断的に取得することができます。
上記のような理由から、他のweb広告にはない広告配信におけるターゲティング精度を高めることができます。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はFacebook広告の3つのターゲティング手法と特徴をご説明させていただきました。
Facebook広告は他の広告媒体に比べ、ターゲティング精度の高さが特徴ですので、ターゲティング手法を理解し的確にユーザーに広告を配信することで高い費用対効果が期待できます。
皆様もぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
本稿が皆様のお役に立てておりましたら幸いでございます。
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