ディスプレイ広告とは?リスティング広告と比較しながらわかりやすく解説

2021.3.30
広告運用

インターネットユーザーは、ウェブサイトやアプリなどを利用する際、何気なくディスプレイ広告を目にしています。しかし、インターネット広告に携わっている人でなければ、そのディスプレイ広告がどのように表示されているのかであったり、リスティング広告との違いであったりを理解している人は少ないかもしれません。また、インターネット広告に携わっている方であっても、ディスプレイ広告をどのように活用したらよいか分からないという方も多くいるかと思います。    

 

「リスティング広告は聞いたことあるけど、ディスプレイ広告って何?」    

「ディスプレイ広告って何ができるの?」    

「ディスプレイ広告の効果をもっと高めていきたい!」    

 

といった悩みや疑問を抱えている方のために    

今回はディスプレイ広告についてまとめさせていただきました。    

インターネット広告が初めてという方にもわかりやすく紹介していますので是非参考にしてみてください。    

 

1.ディスプレイ広告とは   

ディスプレイ広告とは、あるサービスや商品に興味がありそうなインターネットユーザーに対して、ウェブ上やアプリ上などの広告枠に表示される、画像やテキストを利用した視覚効果のある広告です。バナーで表示されることが多いため、「バナー広告」や「コンテンツ連動型広告」とも呼ばれています。   

◆ディスプレイ広告の表示場所   

ディスプレイ広告は、主にGDNYDNの2つのアドネットワークで表示されます。   

その2つのアドネットワークはそれぞれの広告配信先を持っています。   

 

GDN (Google Display Network) の配信先  

1.YouTubeやGmailなどGoogle自体が提供するサービス   

2.ライブドアブログや食べログなどのパートナーサイトの何百万ものウェブサイト    

 

YDN (Yahoo! Display Network) の配信先  

1.Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋など、Yahoo!JAPANが提供するサービス   

2.クックパッドやNAVERなどのパートナーサイトの何百万ものウェブサイト   

 

 

◆ディスプレイ広告ができること    

ディスプレイ広告は、ユーザー属性の設定やターゲティングを利用することにより、広告主が最もアプローチしたいユーザーへ最適なタイミングに、最適な場所で広告を表示することができます。   

 

ユーザー属性    

ディスプレイ広告では、下記の表のように具体的なユーザー属性が設定できます。その設定により、特定の商品やサービスに興味がありそうなユーザーに対し広告を表示しているのです。    

 

 

アフィニティカテゴリー(GDN)/インタレストカテゴリー(YDN)    

この設定では、ライフスタイルや興味や関心、趣味などを考慮し、ターゲティングが可能です。   

 

リマーケティング(GDN)/サイトリターゲティング(YDN)    

この設定は、サイトに一度訪れたことのあるユーザーをリスト化し、そのユーザーが  

ウェブサイトやアプリを利用している際に広告を表示させます。   

一度サイトから離脱してしまったユーザーに、その時に見た商品やサービスを思い出してもらい、購入意欲を高める効果があります。    

リマーケティング仕組みの図

 

サーチターゲティング(YDNのみ)    

サーチターゲティングは、インターネットユーザーが過去にYahoo! JAPANで検索したキーワードをもとに、指定のキーワードで検索した人だけにディスプレイ広告を配信できる設定です。   

 

 

◆ディスプレイ広告のメリット    

ディスプレイ広告には、いくつかメリットがあります。ここでは主な2つのメリットを紹介します。 

 

潜在層に幅広くアプローチできる    

ウェブサイトを閲覧しているユーザーに関連のある広告を表示することにより、  

そのサービスや商品を知らなかったユーザーにもアプローチをすることができます。  

リスティング広告の場合、検索されなければ広告が表示できないのに対し、ディスプレイ広告は潜在層にも広告を表示することができるので、幅広いユーザーに商品を宣伝できます。  

 

 

クリック単価が安い

安い クリック単価は競合他社とのオークションによって落札価格が決まります。そのオークションでは、広告枠が多い(=ターゲットユーザーが多い)ほど単価は安くなり、広告枠が少ない(=ターゲットユーザーが少ない)ほど単価は高くなります。ディスプレイ広告は潜在層のユーザーにアプローチができるので、ターゲットユーザーが多く、顕在層の限定されたニーズにアプローチするリスティング広告に比べ、単価が安くなる傾向にあります 

 

 

◆ディスプレイ広告のデメリット    

ディスプレイ広告は潜在層に幅広くアプローチができることやクリック単価が安いというメリットがありますが、その反面、デメリットもあります。では、ディスプレイ広告の主なデメリットを紹介します。 

 

コンバージョンに繋がりにくい     

ディスプレイ広告は、リスティング広告に比べ、コンバージョンに繋がりにくいことが挙げられます。リスティング広告は、必要な情報や商品を求めて検索しているユーザーに対し広告を表示しているので、コンバージョンに繋がりやすいです。一方で、ディスプレイ広告の場合、ユーザーが商品やサービスを求めていないとき(ニュースサイトやブログの閲覧、スマートフォンアプリを利用しているとき)に広告が表示されます。そのため、ユーザーがそのタイミングで、特定の商品やサービスを必要としているわけではないので、広告が表示されてもコンバージョンには繋がりにくいのです。  

 

 

◆効果的なディスプレイ広告を作るコツ    

特性を活かし、効果的なディスプレイ広告を作成するために、これを意識しておくと良い!というポイントを3つ紹介します。 

 

ターゲットを絞り込む  

アプローチしたいユーザー属性を具体的に設定することにより、無駄な広告の配信を避け、コンバージョンに繋げることができます。      

 

見やすいバナーを作る    

見やすいバナーは、視覚的にアプローチができるディスプレイ広告にとって重要なポイントとなります。しかし、「どうやってバナーを作ればいいかわからない」、「見やすくするためにはどうしたらいいかわからない」、と不安になる人も多いと思います。そこで、レスポンシブディスプレイ広告の利用をおススメします。レスポンシブディスプレイ広告は、事前にアップロードしたアセット(画像、ロゴ、見出し)を、自動的に各デバイスのサイズに調整し、組み合わせてくれる広告です。これを利用すれば、作成にかかる手間も減り、ウェブサイトなどに見やすいバナーを表示させることができます。 

 

広告の内容は画像を使ってわかりやすく伝える  

ディスプレイ広告は特に洋服や化粧品、雑貨など視覚的に伝えた方がわかりやすい商材に適しています。 例えば洋服の場合、柄、色、形など、テキストだけではユーザーに伝わりにくいです。画像があれば見てすぐに、商品のイメージをユーザーに伝えることができます。初めは商品に興味が無かったユーザーでも、広告の商品を見れば、欲しくなるかもしれないという期待が持てます。  

 

 

2.リスティング広告とディスプレイ広告の違い   

リスティング広告(検索型広告)は、ユーザーが特定のキーワードを検索し、その検索結果の広告枠にテキストで表示される広告です。一方で、ディスプレイ広告は、ユーザーが特定の商品やサービスの検索をしていなくても、広告を表示することができます。そのため、ユーザーがまだ知らない商品やサービスをアピールし、ブランドの認知度を上げ、購買意欲を喚起するのに効果的です。  

 

リスティング広告とディスプレイ広告は、ユーザーが広告をクリックするまでの経路が異なります。 ここでは 、この2つの広告がそれぞれ、広告主のサイトとユーザーを結びつける仕組みを見てみたいと思います。  

 

 

3.まとめ    

今回はディスプレイ広告にフォーカスをし、その特徴やできることを紹介しました。最後にディスプレイ広告をまとめると以下のようになります。  

 

・ディスプレイ広告は視覚的に潜在層にアプローチすることができること。   

・効果的な広告をユーザーに表示させるために、ユーザー層の具体的な絞り込みが重要であること   

・リスティング広告に比べ、ディスプレイ広告は幅広くユーザー層にアプローチし認知度を上げられること   

 

ぜひ、ディスプレイ広告の特徴を生かし目的やターゲットを明確に設定し、運用してみてください。もし、ディスプレイ広告の運用方法についてご不明な点等ございましたら、ご相談いたければと思います。