広告文作成のポイント

2022.2.21
広告運用

リスティング広告の運用を行っている方であれば、広告文を作成することも業務の一つになってくるかと思います。リスティング広告の要ともいえる広告文ですが、作成するにあたり、押さえておくべきポイントがあります。特に広告運用を始めたばかりであれば、以下のような悩みを抱えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「なんとなく広告文を作ってみたけど作り方はあっているのか…」

「広告がクリックされない…」

「競合の広告を意識して作ったけど上手くいかない…」

基本的なことですが、今回は上記のようなお悩みを持つ方向けに、広告文を作成する上で押さえておくべきポイントについて解説していきます。

1.広告文を作るためのポイント

1-1.ユーザーの視点に立って考える

ユーザーの視点に立って考えるということは、ユーザーがどのように広告にたどり着くか(どのように検索するか=ユーザーの検索意図)を想像することです。

リスティング広告において広告文はとても重要です。理由としては、ユーザーが商品やサービスを探して検索したときに、最初に目にするものが広告文だからです。ユーザーは自分にとってその商品やサービスが合っている、またはなにか有益な情報を得られそうだと感じた際に広告文を「クリック」します。逆に合っていないと感じればクリックすることはありません。

だからこそ、自分自身がユーザーの視点に立って「価格が気になっているのか」「サービスの内容を簡潔に知りたいのか」などを考え、ユーザーを理解していくことがより良い広告文を作成する上ではとても大切です。

1-2.一次情報を活用する

ユーザーの視点に立って考えるだけでは、よいアイディアが浮かばないこともあると思います。そこでおすすめしたい方法が「一次情報の活用」です。

一次情報とは「商品の購入やサービスを利用した当人が、自ら体験して得た情報」のことを指します。商品を購入したお客様の声やお問合せ内容、アンケート結果やweb上での行動データ等も該当します。身近な例を出すと、最近食べたラーメンの感想等も一次情報に当たります。「最近食べたラーメンの感想」はユーザーが嘘偽りなく、最近食べたラーメンについて感じたこと(=ユーザーの視点で感じたこと)であるといえます。そのため、このような一次情報を活用することでユーザーの視点がみえてくるのです。一次情報を活用して、以下のことを分析しましょう。

・商品やサービスを購入する決め手となったものは何か
(もしくは購入しなかった理由は何か)
・顧客が自社の商品・商材に対して求めていることは何か

一次情報を得るためには、自社商品やサービスを利用したユーザーへアンケートに協力してもらう等の方法がありますが、難しい場合は競合サイトのユーザーボイス欄や、Twitter等のSNS、Yahoo!知恵袋等を閲覧する方法もおすすめです。

そして一次情報を確認するとユーザーの考えを知ることができると同時に、実はユーザーごとに悩みも異なってくるということにも気づくかと思います。

2.ターゲットごとに広告文を作る

2-1.ユーザーごとに訴求を変える

上述した通り、一次情報を活用し、ユーザーの視点に立って考えてみる(ユーザーの検索意図を理解する)とターゲットとなるユーザーごとにニーズが異なってくることが分かると思います。
つまり、それぞれのユーザーに合わせた訴求が必要となってくるのです。


例えば、リスティング広告の運用を主事業として行っている会社であれば、想定されるターゲットはweb上での集客に悩みを抱えているユーザーになります。

「リスティング広告を自社で運用している企業のweb担当者」と想定した場合でも、悩み(ニーズ)は下記のように様々です。

・代理店に任せて本当に成果が上がるのか不安
・そもそも今のアカウントが良いのか悪いのか分からない
・いきなり高額の費用を任せるのは不安

様々なニーズがあるにも関わらず、全てのユーザーに対して
「最低出稿額5万円~運用いたします」と費用面で訴求するとどうなるでしょうか。
予算に不安のある担当者であれば、自身の悩みとリンクするためクリックする可能性が高まるかもしれません。
一方で、代理店に任せて本当に成果が出るのか、アカウントが良いのか悪いのか分からない
といった悩みを抱えるユーザーに対して費用面のみで訴求しても、ユーザーの悩み(検索する意図)と異なるため、広告がクリックされる可能性は低くなるでしょう。


このように、広告をクリックしてもらうためには、ユーザーごとに悩みは異なることを理解した上で、悩みごとに広告文を作成する必要があります。

2-2.広告文の例

上記のリスティング広告の運用を主事業として行う会社を例に
想定されるターゲットの各検索意図を踏まえた、ニーズと広告文の例をご紹介します。


・ターゲット:リスティング広告を自社で運用している企業のweb担当者
・想定されるニーズ(不安):代理店を利用して成果が上がるのか、自社アカウントの良し悪しが分からない、予算が少ない等

◆ニーズ1(不安):代理店に任せて本当に成果が上がるのか不安
◇広告文:これまでに1000社以上の広告運用をサポート。お喜びの声も届いています。
 ⇒実績数字や、この企業の広告運用に満足している他社がいることを示し、信頼できる会社であることを
  アピールする。

◆ニーズ2(不安):今のアカウントが良いのか悪いのか分からない
◇広告文:初回限定!web広告のプロによる無料アカウント診断付き。
 ⇒Web広告の専門家がアカウントの状態をみます!と訴求することで、不安を取り除く。

◆ニーズ3(不安):最初から高額な費用は使えない…
◇広告文:最低出稿金額5万円~運用いたします。
 ⇒少額からでも気軽に出稿できると示すことで、少しでも不安を取り除く。


このようにそれぞれのニーズごとに「解決策の提示」ができる広告文を複数考えておくと良いでしょう。

3.広告文作成に役立つテクニック

番外編として、クリックされやすくなる広告文の作成に役立つテクニックをお伝えします。
おすすめは、広告文に数字を含めることです。
数字を使って具体的に訴求することで、情報の信頼性が増すため
実績・価格など、自社の優位性やお得な情報を数字でアピールすることができます。

<良い例>
・過去1000社のリスティング広告運用をお手伝い
・2月限定30%OFFキャンペーン実施中
<悪い例>
・これまでに多数の広告運用をお手伝い
・今ならおトクなキャンペーン実施中


他にも、感嘆符や鍵括弧を用いたり、ひらがなやカタカナを織り交ぜて見やすくしたりと
ちょっとした工夫を凝らすことで、クリックされやすい広告文になります。
広告文を作成する際には、このようにビジュアル面にも気を付けてみてください。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、リスティング広告を配信するうえで、押さえておくべき広告文作成のポイントについて解説しました。リスティング広告を制する上で必要なことは、ユーザー視点に立つこと(検索意図を理解すること)です。出稿した広告の成果を検証することは勿論大切ですが、その前に、今配信している広告は、ユーザーの検索意図を加味した物になっているかチェックしてみてください。また、ユーザーごとにあわせた訴求が広告文に反映されているかも確認しましょう。
それでも広告文が上手く作れない、という場合には是非気軽にお問い合わせください。